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6月24日フィレンツェは『洗礼者 聖ヨハネの祝日』

【守護聖人 洗礼者聖ヨハネの祝日】

6月24日はフィレンツェの守護聖人 洗礼者聖ヨハネの祝日(フェスタ ディ サン ジョヴァンニ Festa di San Giovanni)です。

イタリアの中でも、洗礼者聖ヨハネを守護聖人とする都市だけ祝日!金曜日なのでちょうど週末3連休、ということでたくさんのフィレンツェ民がお出かけします。

この日は毎年恒例、フィレンツェ古式サッカー(Calcio Storico Fiorentino)の決勝戦や、ミケランジェロ広場から打ち上げ花火大会が開催されます。コロナ禍でイベント中止されてから3年越しでやっとの再開です。

まずは朝8:30から、フィレンツェ大聖堂広場とフィレンツェの市庁舎ヴェッキオ宮殿で、聖ヨハネの十字架を奉納するセレモニーとパレードが開催されます。

ヴェッキオ宮殿では、聖堂内に灯すろうそくを授かり、洗礼堂と大聖堂に献納され、特別ミサが行われます。

【守護聖人 洗礼者聖ヨハネの祝日】パレードの様子

大聖堂広場から、ヴェッキオ宮殿に向かって進むパレードです。先頭あたりの黒いドレスを着た女性が捧げ持っているのが、『聖ヨハネの十字架』 *ラッパの音が聴こえます。音量注意です。

*スマホ用・インスタグラム投稿用に縦撮影してしまいました。PCでは見づらいですよね。失礼いたしました。

ヴェッキオ宮殿前・シニョリーア広場では、Sbandieratori(ズバンディエラトーリ)旗振り隊の見事なエキシビションがありました。久しぶりに見たので、すごく面白かったです!!!

インスタグラムに投稿してあるのでよろしければご覧ください。https://www.instagram.com/tv/CfO55STqQVY/?utm_source=ig_web_copy_link

洗礼者ヨハネとは?守護聖人とは?

洗礼者ヨハネの母エリザベツはイエスキリストの母マリアのいとこで、高齢にしてやっとヨハネを授かりました。ヨハネはイエスキリストより半年先に生まれた又いとこになります。(ヨハネが6月24日生まれ、キリストが12月25日生まれ)

成長してからは、砂漠で祈りと改悛に生き、救世主となるイエスキリストの到来を預言し人々に伝えていた、イエスキリストに先立つ存在です。そして、イエスに清めの儀式『洗礼』を施す、という重要な役割を果たしたことから、『洗礼者ヨハネ』と呼ばれています。

左:サンタマリアノヴェッラ教会内 トルナブオーニ家礼拝堂壁画『マリアを訪問するエリザベツ』*下段左端のシーン
右:ウフィツィ美術館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ作『キリストの洗礼』*右端が洗礼者ヨハネです

そしてヨハネは、古代イスラエルの領主ヘロデ王に捕らえられ、斬首され殉教しました。この洗礼者ヨハネのストーリーは一連の宗教絵画テーマでもよく見られますね。

そしてキリスト教会では、信仰や敬虔な行いや奇跡、民衆を助けキリスト教の教えに導くなど特別な功績があった聖職者を、聖人として公式に定めるシステムがあります。365日のカレンダーでそれぞれの日に記念の聖人があてられ、また各都市が守護を願い、敬う守護聖人を持っていて、その記念日は祝日として伝統的にお祭りやイベントが開催されてお祝いされます。

・・3年ぶり、、ですが花火は人込みを避けて会場や鑑賞スポットには行かず、家で音だけ堪能しました(?!)

来年はフィレンツェ古式サッカー(Calcio Storico Fiorentino) 見に行けるといいなー

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